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ストレスなど精神的・心理的要因が腰痛を引き起こす|心因性腰痛症とは?

2023年11月29日

原因がはっきりしないにも関わらず、腰痛の症状が長く続くという人は少なくありません。原因不明の症状を訴える人の中には、ストレス、うつ、不安などを抱えるケースが増えており、こうした症状に起因する腰痛は、心因性腰痛(ストレス性腰痛)と呼ばれています。

 

この記事では、精神的・心理的な原因で起こる心因性腰痛症について解説します。

 

1.心因性腰痛症の特徴

 

診察や検査で原因がはっきりわかる腰痛は、それほど多いわけではありません。腰痛の多くは「腰痛症」のように、検査でも異常が見つからないものが多く、原因をつきとめることは案外と難しい場合が多いのです。

 

このような原因がはっきりわからない腰痛症のなかには、心理的な要因が関わっている場合も少なくありません。例えば、人間関係や多忙な仕事などによるストレス、抑うつ、不規則な生活、睡眠不足などが、腰痛というかたちで現れることがあります。

 

腰痛がストレスや抑うつと関係があるとは意外に思われるかもしれませんが、働けなくなるほどの腰痛になって整形外科を受診する人もいます。

 

心理的な要因が腰痛の場合は、検査をしても異常は見つからず、鎮痛薬もあまり効きません。また、痛み方が変わる、痛む場所が移動するなど、痛みの起こり方もさまざまです。心因性腰痛の特徴は、次のようなものがあげられます。

 

  • 重苦しい、ズキズキする、チクチクするなど、痛みの性質が変わる
  • 痛みのある部位が変わる
  • 痛みが増したり、減ったりする
  • 頭痛、肩こり、不眠、胃の不快感、動悸(どうき)など腰痛以外の症状を伴う場合も
  • 姿勢を変えたり安静にしても痛みが続く
  • 午前中に痛むことが多い
  • 慢性的に痛む
  • 気分によって痛みを感じたり、感じなかったりする

 

2.腰痛がストレスとなって痛みがひどくなる場合も

 

逆に、腰痛が原因で不安やストレスが生じるという心理的な影響も無視できません。痛みがあると、何気ない日常の動作が思い通りにできなくなります。仕事、家事、育児などがスムーズにこなせなくなることは、大きなストレスとなります。

 

原因は何だろう、もしかすると悪い病気ではないか、このままひどくなったらどうなるのだろう……、と不安はエスカレートし、体のなかで痛みをいつも探るようになり、余計に痛みを強く感じるようになります。

 

また、痛みを恐れて体を動かすのがおっくうになり、運動不足から腰痛を悪化させるなど、負の連鎖に陥ることも少なくありません。

 

このようなケースでは、精神科や心療内科を受診することで、痛みやストレスが解消されることがあります。

 

3.心因性腰痛の診断

 

心因性腰痛は、はっきりと診断することが難しく、いくつかの検査を組み合わせ、その結果から総合的に診断します。

 

椎間板ヘルニアや圧迫骨折などの背骨の病気など、比較的診断がつきやすい痛みがないかを調べ、そうした病気が原因ではないことを確かめるとともに、ストレスや精神的な負担の度合を調べるテストなどを行い、総合的に判断します。

 

例えば、腰椎椎間板ヘルニアでは腰を曲げると痛むことが多く、脊柱管狭窄症などでは立ったり、歩いたりしていると症状がよく起こりますが、心因性腰痛ではそういった痛みの特徴がないことが多く、「よくわからないけど、とにかくずっと痛い」といった漠然とした痛みを訴えます。

 

また、痛みの症状も、鋭い痛みや刺すような痛み、しびれの症状を併発するものは少なく、痛み止めの効果が見られないことなども診断の要素となります。

 

 

心因性腰痛症の治療

 

 

心因性腰痛では、椎間板ヘルニアなどの病気のように痛みの原因がはっきりしているわけではありませんので、手術でヘルニアを摘出すれば良い、というようにはいきません。

 

近年、効果があるといわれるのは「認知行動療法」と呼ばれる心理療法です。不安やストレスを管理し、痛みに対する考え方や捉え方を変え、痛みを自己管理する、痛みと上手に付き合うことを治療の目的とします。

 

また、心因性腰痛症には、運動も一定の効果があるとされています。軽く息が上がる程度の有酸素運動、ウォーキング、エアロバイクをこぐなどが始めやすく、効果も実証されています。

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まとめ

 

検査をしてもはっきりとした原因が分からず、腰痛を訴える場合、ストレスやうつ、不眠など心理的な要因から起こる心因性腰痛の場合があります。心因性腰痛では、痛みの症状に一貫性がなく、痛み止めも効かないといった特徴があります。心因性腰痛の場合、心理療法や運動療法により、症状の改善が見込まれます。

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