腰が痛くなった際、いつ病院受診すればいいのか判断に迷ってしまう方は多いのではないでしょうか。たしかに、腰痛は時間が経てば治癒する可能性もあるため、つい放置してしまう方が多い傾向にあります。
腰痛を生じた際に病院受診するタイミングは、症状や痛みの強さなど状態によって判断基準が異なります。そこで本記事では、腰痛によって病院受診するタイミングで迷っている方向けに、具体的な基準と診療科目について詳しく解説しました。適切な受診タイミングについて理解できるようになるので、ぜひ読み進めてみてください。
腰痛が出現して病院受診するタイミング

腰痛が出現したときに病院受診するタイミングについて、以下5つの基準でご紹介します。
- 日常生活に支障が出る場合
- 特有の強い症状が出る場合
- 安静にしても軽減しないとき
- 腰痛が悪化したとき
- ほかの症状が出現したとき
日常生活に支障が出る場合
日常生活に支障が出るほどの強い腰痛が出現した場合、すぐに病院受診しましょう。無理な生活動作や家事、仕事を続けているとほかの関節や筋肉に負担をかけてしまうからです。
たとえば、以下の内容が該当するケースです。
- 腰痛が強くてまともに歩けない
- 安静にしていても痛い
- コルセットや鎮痛剤を飲まないと動けない
コルセットや鎮痛剤は腰痛を和らげてくれますが、根本的な治療ではないので症状を悪化させたり新たな疼痛を引き起こしたりする可能性があります。日常生活に支障を及ぼす腰痛が生じた場合は、無理せず病院受診しましょう。
腰痛と同時に特有の症状が出る場合
腰痛のほかに特有の症状が出る場合、我慢せず病院受診してください。腰部以外に内臓などに痛みの原因があるかもしれないからです。
たとえば、腰痛に加えて以下の自覚症状を確認したら要注意です。
症状 | 考えられる疾患名 |
背中の激痛 | 急性大動脈解離 |
血尿 | 尿管結石 |
吐血や下血 | 胃。十二指腸潰瘍 |
胸・腹痛 | 大動脈瘤 |
右みぞおちの痛み | 胆石症 |
また、女性は不正出血や激しい生理痛がある場合、子宮がんや子宮内膜症を発症している可能性があります。腰痛と同時に特有の症状が出ていると、命に関わる病気を伴っている可能性があるので早急に病院受診しましょう。
安静にしても軽減しないとき
2~3日間安静にしていても腰痛がまったく軽減しない場合、不可逆的な傷害を引き起こしている可能性があるので、病院受診して原因を特定しましょう。一般的に、腰痛が生じる原因の8割は、筋肉に負担がかかって起きる筋・筋膜性腰痛症といわれています。
筋・筋膜性腰痛症の場合、安静にして筋肉への負担を減らすと腰痛が軽減する可能性があります。しかし、骨や神経・内臓に原因がある場合は、安静にしていても症状は意図したとおりに軽減しません。腰椎圧迫骨折や腰椎分離症など、骨に病変があると悪化してしまうケースも多いので、早期回復のためにも病院受診しておきましょう。
腰痛が悪化したとき
腰痛が出現して数日後、さらに腰痛が悪化してしまった場合はすぐに病院受診しましょう。腰痛の原因となっている部分に、より大きな負荷がかかって進行している可能性があるからです。
たとえば、腰椎椎間板ヘルニアの場合はヘルニアと呼ばれる組織が脊髄神経を圧迫して、腰痛を引き起こします。しかし、放置して脊髄神経の圧迫が強まると、腰痛は当然悪化してしまいます。
腰椎椎間板ヘルニアを例に出しましたが、ほかにも腰椎圧迫骨折など骨が原因となる場合や化膿性脊椎炎など細菌が原因となる場合も同様です。治療が遅くなると、ともなって回復も遅延してしまうので、悪化したらすぐに病院受診しましょう。
ほかの症状が出現したとき
腰痛以外の症状が出現した場合、病状が悪化あるいはほかの部位に負担が生じている可能性があるので、早急に病院受診しましょう。
たとえば、腰の骨が2つに分離してしまう腰椎分離症・分離すべり症の場合、悪化すると腰痛だけでなくお尻や太ももに痛みが生じます。ほかにも、腰痛をかばって膝関節や股関節に痛みが出現するケースも多いです。腰痛がわずかでも、日常的かつ長時間かばっていると、ほかの関節や筋肉に支障を及ぼすので十分ご注意ください。
腰痛で受診するべき診療科目

腰痛が生じた際、受診を推奨する診療科目の例をご紹介します。以下の診療科目を参考にして、適切な処置を受けましょう。
診療科目 | 疾患名 |
整形外科 | 腰椎椎間板ヘルニア 腰椎圧迫骨折 |
消化器 | 胃・十二指腸潰瘍 胆石症 |
循環器 | 大動脈瘤 心筋梗塞 |
泌尿器 | 尿管結石 水腎症 |
婦人科 | 子宮内膜症 子宮がん |
とはいえ、自分で症状を把握・解釈して診療科目を選択するのは困難です。当院では整形外科のほか、一般内科の診療もおこなっているので窓口でご相談ください。
腰痛で病院受診するタイミングの注意点┃まとめ

腰痛によって病院受診するタイミングは、症状や痛みの強さによって異なってきます。ただし、無理をしてタイミングが遅延してしまうと、症状が悪化してしまうケースもあるので注意が必要です。本記事を読み、ご自身の状態が少しでも該当するなら、いち早い病院受診を推奨します。












